スマホやパソコンを処分する際にデータが漏洩しないための対処法を解説

現代社会では、インターネットに投稿した覚えのない自分の写真やデータを見つけたという事件が毎日のように起こっています。何らかの原因で他人に知られたくない自分の個人情報がオンライン上に漏洩してしまうと、その情報を消す作業も大変ですが、実際の人間関係に与える悪影響は計り知れないものがあるでしょう。しかしながら、このようなデータ漏洩の原因の一つとして、処分するはずだったパソコンから漏洩したという可能性があります。古いパソコンを数ヶ月前に処分したが実はパソコン内にはデータが残っており、パソコンを回収した業者やその他の犯罪者がその情報を悪用したケースはこれまで何件も報告されています。今回は、処分するスマホやパソコンからデータが漏洩しないための対策について解説します。

近年、処分するパソコンやスマホなどのデジタル機器が狙われている

私達の生活にインターネットが登場して20年以上が経ちました。今ではスマホやパソコンは私達の生活の必需品の1つであり、オフラインの生活に加え、SNSなどオンライン上での生活も浸透してきました。スマホやパソコンは毎年、新しい機種やサービスが提供されており、それに合わせて所有者の大半が定期的な買い替えを行なっているでしょう。

ここで問題となるのが古いデバイスの処理をどうするかということです。現在では家電製品をそのままゴミに出してしまうのも難しく、捨てるのに料金がかかります。中にはおさがりとして子供や兄弟に与える人もいますが、家電量販店などで引き取りを利用している人も増えています。また、スマホショップや家電量販店では、新しい電化製品を購入する代わりに不要になった電化製品を無料で引き取るサービスを行なっているところが多く、最近ではスマートフォンやパソコンなど、それぞれ専門の回収業者なども存在します。捨てるのにお金がかかるところを無料で引き取ってくれるので大変便利だと思いますが、実はここが落とし穴で日本各地でこれまで様々なトラブルが報告されています。また、パソコンを修理するために修理専門店を装った悪徳業者に預けた際にパソコン内の個人情報が抜き取られてしまい、漏洩してしまったという例もあります。

データを消去しても復元は可能!?

上記で紹介したようなスマホやパソコンなどを処分する際のトラブルに加えて、しばしばトラブルのもとになるのが、古い端末に残ったデータの処分方法です。

普段、私達が使っているパソコンやスマホには、プライベートな写真や動画、メールなどをはじめ、多くの個人情報が記録されています。特にパソコンを仕事で使用している場合は、会社の大切なファイルが保管してあったり、社内や顧客とのやりとりなどの機密情報があるかもしれません。また、ブラウザで使用したクレジットカードの番号やパスワード、SNSのIDやパスワードなどの大切な個人情報も残されている可能性があります。このように現代社会で生きてる私達にとってスマホやパソコンは自分の分身のような存在といっても過言ではありません。

多くの人は不要になったデータを処分する際、まずはパソコン内の「ごみ箱」に捨て、ごみ箱を空にする操作をするだけで削除できて安心してしまっていると思いますが、実はこの方法だけではデータを完全に消去できているわけではありません。スマホで各アプリをアンインストールしたり、パソコンを初期化する場合も同様に全てのデータが消えるわけではありません。これらの操作は表面上から見えなくなっただけで、実はハードディスクの中の記録は消えておらず、多少コンピュータに詳しい人ならば、ハードディスク内に残されたデータを簡単に復元できてしまう可能性があります。そして、仮にそれがサイバー犯罪者であった場合は大変で、個人情報や機密データが漏洩してしまい、最悪の場合は大きな事件にまで発展してしまう可能性があります。データ漏洩の被害に遭わないためにも私達は使わなくなった端末を捨てたり、人に譲る前にデータを完全に削除する方法を知る必要があります。

パソコンのデータを完全に消去する方法

パソコンを捨てたり、誰かに譲る場合は、事前にデータを完全に消去するための対策が必要になります。以下では、パソコン内にあるデータを完全に消去する方法をまとめました。

物理的に破壊する

パソコンからデータが保存されているハードディスク(HDD、SSD)を取り出して、物理的に破壊するのが一番シンプルな方法といえます。これらをパソコンから取り出すことでパソコン内にはデータは残りません。ハードディスクの回収に関しては、2013年4月1日に施行された「小型家電リサイクル法」によってパソコンのハードディスク、USBメモリなどの28種類の補助記憶装置が「特定対象品目」として指定されたことで、多くの自治体で回収を行っています。金属ゴミの日に出すもしくは小型リサイクル回収BOXに投函するなど処分できるようになりました。

電磁消去など専門業者のデータ消去サービスを利用する

ハードディスクに特殊な装置で強い磁気をかけることで破壊する方法もありますが、専門的な要素が強いため、専門業者に頼んで行なってもらうことが理想的といえます。ただし、注意したいのは業者によっては最初からデータを盗む目的の悪意のあるところも存在するので、発注する際は信頼性の高い業者を選ぶようにしましょう。

データ消去ソフトを利用する

物理的にパソコンを解体するのには、非常に労力がかかったり、専門的な工具が必要になる場合がありますが、市販のデータ消去ソフトを利用することで、ハードディスク内のデータを完全に消去することができます。また、最近は購入時にはじめからデータ消去ソフトがインストールされているパソコンもあります。

また、マカフィーのセキュリティソフトウェアは不要ファイルのシュレッダー機能を兼ね備えているので、これを利用することで個人データを完全に消去し、プライバシーを保護することができます。

スマートフォンのデータを完全に消去する方法

私達が日々、肌身離さず持ち歩いているスマホには、プライベートな情報がたくさん詰まっており、もちろんビジネスで使用している人もいるでしょう。そんなスマホを破棄したり、買い替える際にはデータをしっかりと消去することは非常に重要といえます。こちらでは、スマホ内のデータを完全に消去する方法を紹介します。

端末を初期化する

Android端末などの場合、「工場出荷時の設定に初期化」を実行することでデータが消去されますが、パソコンと同様にそれだけでは、完全にデータが消去されたとはいえません。初期化する前にまず設定から先に暗号化を行なうことでより安全性の高い初期化を実行することができます。また、機種によっては購入時から暗号化されているものもあります。

外部メモリーを破壊する

SDカードなどの外部メモリーを取り出し、はさみで切断するなど、物理的に読み取り不可能な状態にすることも完全にデータを消去する有効的な方法の一つといえます。特に使用しなくなったスマホを第三者に譲る際は必ずSDカードなどの外部メモリーを取り出して、破壊することを忘れないようにしましょう。

専門の不用品回収業者に依頼する

新しいスマホに買い替えの際に古い端末を引き取ってもらえたりするスマホショップや専門の回収業者に依頼することもできます。ただし、なかにはスマホ内の情報を抜き取って悪用する悪徳業者も存在するので、必ず信頼性の高い業者に依頼することをおすすめします。その際は、端末自体を初期化し、外部メモリーを取り出すことも忘れないようにしましょう。

まとめ

今回は、パソコンやスマホを処分する際の端末内にあるデータを完全に消去する方法を紹介しました。端末の初期化やゴミ箱に捨てるだけで消去されたと思っていたら大変危険なことがわかりました。もし、大切なプライベート情報や仕事の機密情報が外部に漏洩してしまったらまわりの多くの人に迷惑をかけるだけでなく、自分の人生を台無しにしてしまう可能性だってあります。パソコンやスマホを処分する場合には上記で紹介したような方法を使って入念に行なうことでデータ漏洩などの被害を避けることができるでしょう。また、オンラインセキュリティ業界の中でも実績豊富なマカフィーが提供しているMcAfee+を導入することで、個人情報の漏洩や盗まれた場合でもすぐに当該アカウントを復旧することができ、詐欺の可能性のあるウェブサイトやリンクを事前に通知してくれたり、悪意のあるウイルスから複数の端末を同時に保護することができます。

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